地球温暖化の原因は家畜の「げっぷ」?
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地球温暖化とは、二酸化炭素メタンなどの地球の熱を逃がしにくくする「温室効果ガス」によって地球の平均気温上昇してしまう現象のことで、気温上昇に伴う異常気象海水面上昇,熱帯の感染症の拡大など様々な問題が懸念されており、世界規模の最重要課題となっている。そんな中、ウシやヒツジ,ヤギなどの家畜のある行動が地球温暖化の原因の一つである事が明らかとなり、現在様々な対策方法が講じられているという。

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先程のウシやヒツジ,ヤギなどは反芻(はんすう)動物と呼ばれ、これらの動物は一度食べた食物を再び口に戻して噛んでからまた飲み込むのだ。反芻動物は4つの胃を持ち、ルーメンと呼ばれる1番目の胃の中で共生している微生物が作り出す酵素によって食べた植物を分解させて消化を行っている。この消化の際に発生した二酸化炭素水素ガスから温室効果ガスであるメタンガスが作られ、これが動物達が行う「げっぷ」によって大気中に放出されるのだ。

ただの「げっぷ」だからといって油断してはいけない。2014年1月27日にはドイツで乳牛を90頭飼育していた牛舎の中でメタンが蓄積し,それが引火したと考えられる爆発事故まで発生しているのだ。

世界の反芻を行う家畜の数は推定で30億頭以上にもなり、牛であればメタンガスを1頭につき1日に500~800Lも放出している。これは重量にして年間110kgにもなるという。しかし問題なのはその量だけではない。メタンガスは温暖化係数にして二酸化炭素の25倍もの温室効果があるのだ。
つまり放出されたメタンガスの量を二酸化炭素に換算すると牛1頭につき実に年間2.7t近くの二酸化炭素量に匹敵するメタンガスを放出するという事になるのだ。

農林水産省から発表された平成27年度の畜産統計調査では,日本の乳用牛だけでも実に137万頭も飼育されている。 

現在この「げっぷ」への対策が急速に進められており、家畜からのげっぷの発生を抑える消化しやすい飼料薬品げっぷを発生させにくい品種の研究と開発が進められている。

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